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​Collaboration Project

About Project

京都のバッグブランド「KENTO HASHIGUCHI」が行う

使用済みターポリンのアップサイクルプロジェクト。

roomsとの取り組みでは、22年10月に開催の「rooms PARK」や、

「WEST SIDE TOKYO MARKET vol.1」で

使用したターポリンを再利用し、バッグを制作。

今回のコラボレーションにより、本来捨てられるはずだったターポリンが生まれ変わりました。

About Project

Talk with KENTO HASHIGUCHI

KENTO HASHIGUCHI デザイナーの橋口賢人さんに今回の取り組みやブランドの今後についてお話を伺いました。

About project

橋口さんよりお話をいただき実現した今回のお取り組み。

​そもそもどういった経緯で、アップサイクル事業に取り組むようになったのでしょうか?

世の中に物が溢れかえっている中で、新しいものを生み出す意味や責任などは生産者として常に頭の中にはあります。

その日々の活動の中で、展示などで使用される印刷ターポリンが会期が終わると

すぐに捨てられてしまっている状況を、何かしらできないかと思うようになりました。

展示などに使われるターポリンは会期などが印刷されていることも多く、使い回しは基本的に難しいですが、

一方で素材自体の耐用年数は長く、工事現場の囲いやトラックの帆などにも使われるくらい頑丈なんです。

イベントでの使用期間と素材の耐用年数のギャップを埋めたいと考え、

ターポリンのアップサイクル事業を始めました。

実際にroomsでは、22年10月展の「rooms PARK」、

ルミネ立川で開催の「 WEST SIDE TOKYO MARKET」で使用したターポリンを使用して頂きましたね。

roomsさんは、イベントビジュアルなどでアーティストとコラボするなど、

グッズにした後でもちゃんと映えるようなデザインになっていたこともありお声がけさせて頂きました。

室内での開催なのでターポリンの状態も綺麗なまま再利用が可能でしたし、

今回取り組んでみて、roomsさんのターポリンは、かなり再利用プロジェクトと相性がいいと思います。

プロジェクトの例として、拝見したトートバッグが素敵だったこともあり、

​roomsとしても、イベントの特性を活かしつつ生まれ変わるなら。とお話を受けさせて頂きました。

​最近ではどういったコラボを?

 京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」さんとコラボでグッズの制作をしました。

写真集が2〜3冊入るような変わった規格のトートバッグにしていて、

嬉しいことに会場で人気で2年連続売り切れてます。

普段のプロダクトではレザーをメインで使用されていますが、ターポリンに変わることで何か違いはありますか?

ターポリンもレザーも端の処理がない基本切りっぱなしで使いやすいので、扱いは似ています。

ターポリンは革に比べて薄くビニールっぽくカジュアルな質感なので、

型紙を引くときはまた違う頭を使う感じです。

ターポリンの中でも厚みや貼りなどが結構違うのでそれぞれに合った方法で加工をすることになります。

Collaboration ITEM

トートバッグ/Lee Izumida visual

​¥11,000 (tax in)
 

22年10月展「rooms PARK」内にで、入場口すぐに設置していた

​2mを超える大型サイズのターポリンを使用したトートバック。

​1枚のターポリンからパターンを切り出しているため、ボディの各面で見える柄が異なります。

A3のサイズ感なので、書類やPCも入ります。

​サイズ:

ボディ:ターポリン

持ち手:レザー

サコッシュ/Lee Izumida visual

​¥6,600 (tax in)
 

22年10月展「rooms PARK」開催時に、渋谷ヒカリエ館内に設置していたB0サイズのターポリンを使用したサコッシュ。

​1枚のターポリンからパターンを切り出しているため、ボディの各面で見える柄が異なります。

​また、紐は結び目を移動させて長さを変更することができます。長めにすると斜めがけに、短くするとハンドバッグのようにご使用いただけます。

​サイズ:

ボディ:ターポリン

持ち手:レザー

サコッシュ/ヤマグチナナコ visual

​¥5,500 (tax in)
 

22年10月ルミネ立川にて開催の「WEST SIDE TOKYO MARKET vol.1」で、9Fルミネラウンジに設置していたB0サイズのターポリンを使用したサコッシュ。

​1枚のターポリンからパターンを切り出しているため、ボディの各面で見える柄が異なります。

​また、紐は結び目を移動させて長さを変更することができます。長めにすると斜めがけに、短くするとハンドバッグのようにご使用いただけます。

​サイズ:

ボディ:ターポリン

持ち手:レザー

Talk with KENTO HASHIGUCHI
Collaboration ITEM

About Production

少し「KENTO HASHIGUCHI」のブランドについてもお伺いできれば…

先日個展で拝見したAWの新作もとても素敵でした。

​レザーのプロダクトが多くある中で、なぜバッグだったのでしょうか?

大学3年の夏休みに自作のバッグを制作してSNSに投稿したところ、ちょっとだけ拡散されていって…

 

知らない人から「販売して欲しい」という声をもらい、最初に5点限定で販売したのがバッグ制作のきっかけです。

なんとなく向いているのかもと思っています。

ブランド初期はキャンバスPVC(ポリ塩化ビニル樹脂 )のバッグが多く、レザーを始めたのはここ2,3年です。

私自身もすごく愛用していますが、橋口さんのバッグはオケジョーンも性別も問わないのでとても重宝しています。
ざっくりとしたターゲットや、各コレクションのイメージシーンなどはあるのでしょうか?

ターゲットとかは特に決めていません。

バッグによっては結婚式に持っていって欲しいなとかはありますが、

基本的に自分がこんなデザインのバッグあったたらいいなの気持ちで制作しています。

各コレクションは、原案メモみたいなリストから今回はどれができそうかなと選んでやることが多いですね。

原案メモは日々の気づきの中で溜めていっています。

原案メモ、一ファンとしてはぜひ見てみたいですね。

特にFOLDシリーズがそうなのですが、まずシルエットの美しさに、次に作り方に驚きます。

コレクションを生み出す時の発想の源や、大事にしていることはありますか?

FOLDシリーズはお菓子のパッケージの箱や立体折り紙から着想していて、

厚紙や段ボールの裏をカッターで切れ込みを入れると折れやすくなるみたいなのを、革と彫刻刀でやっています。

他社さんのバッグを観ても新しいバッグデザインは生まれないと考えているので、

基本的に別の物 -自然や別ジャンルの物- を観て吸収するように心がけています。

最後に、今後制作していきたいプロダクトや、挑戦してみたいことなどはありますか?

今はバッグ以外のプロダクトや家具や什器などにも興味があります。

バッグというジャンルだけで自分の作りたいものなどを完結させることが難しくなって来ていると最近は感じているので、

今までの経験を生かしつつ、バッグを作りつつ。

 

いろんなジャンルのプロダクトにチャレンジしていけたらと考えています。

​今回作成いただいたコラボレーションアイテムは、6月11日(日)〜18日(日)にNEWoMan YOKOHAMAにオープンするリミテッドショップ「Select Your Story」で展開いたします。

​特設イベントページには、「KENTO HASHIGUCHI」のブランドの立ち上げ背景や

クリエイションのこだわりについてご紹介してますのでぜひご覧ください。

TEXT:Natsuki Suzuki

About KENTO HASHIGUCHI

京都にアトリエを構えるバッグブランド。
バッグをファッションとプロダクトの中間と定義し、外出時以外の居住空間においても意味を持つものづくりを目指す。
デザインは極力シンプルに削ぎ落とし、その中に個性を持たせる。
コレクションライン、クラシックライン、コラボレーションの3種類の展開を持つ。

デザイナー

橋口 賢人 '93

京都工芸繊維大学 デザイン経営工学課程 卒業

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